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シヴィリゼーション 小津安二郎の愛した映画/1916年

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シヴィリゼーション 小津安二郎の愛した映画
2008/06/20発売
収録時間:86分
原題:Civilization(1916)
概要:モノクロ/サイレント(オリジナルBGM)
監督:トーマス・H・インス/レイモンド・B・ウェスト/レジナルド・ベイカ
原作:ヴィクター・L・シアーツィンガー
脚本:C・ガードナー・サリヴァン
出演:ハーシェル・メイオール/ホァード・ヒックマン/イーニッド・マーキー/ローラー・メイ/ケイト・ブルース

■シネマ草創期に開花した一大叙事詩。人類愛を説いた"奇跡"のドラマ。幻の名作『シヴィリゼーション』が遂にDVD化された!映画の父D・W・グリフィスと並び称されるトーマス・H・インス監督の代表作である。この映画は、架空の国ヌルマで勃発する戦争により運命に翻弄される人々が描いたパワーあふれる作品であり、戦場のスペクタクルシーンは、初期の映画とは思えぬくらい圧倒的なリアリズムで表現され、戦地へ赴く市民たちの別れや死のドラマツルギーは見るものの心を強くゆさぶる。特に子供達の生きた表情のショットは落涙もの。"絶対の愛"に目覚めるフェディナンド伯爵の苦悩は人間本来の心のあり方を示し、人間同士の絆が希薄になった現在社会では大切なテーマであろう。本作はウィルソン大統領の理想主義に共鳴して作られ、1916年戦争直前の混乱期のアメリカで公開されたが、後に再評価されウィリアム・フォークナーの小説「寓話」や、ハンプリー・コップの「栄光の小径」、スタンリー・キューブリックによるその映画化『突撃』(57)などにも大きく影響を与えている。日本でも大正6年に公開されており、当時学生だった小津安二郎に映画監督になる決意をかためさせた。1999年には「文化的、歴史的に重要な1本」として、アメリカ・ナショナルフイルムライブラリーに登録された。神の啓示の形で収められるラストは"生へのテーゼ"であり、人間の「幸せのあり方」を再認識する。この作品は、単なる反戦映画に留まらない隠れた傑作ファンタジーでもあるのだ。
(浅尾典彦/夢人塔)
発売・販売:WHDジャパン

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